<XM FX 為替ニュースまとめ 2020 8/5>
NY外為市場のドル円は米10年物国債利回りが一時0.5036%前後と3月9日以来約5カ月ぶりの低水準を付けたことで円買い・ドル売りとなり105.64円と日通し安値を付けました。
昨日のドル円は東京市場では前日のNY株式市場でナスダックが史上最高値を更新したことを受けリスクオンの円売りで始まるも106.19円から105.84円まで下落。
欧米市場でドル円は106.20円まで買われたものの、新型コロナウイルスの感染拡大懸念の高まりや米中対立先鋭化リスク、更に米追加財政合意期待の後退から米10年債利回りは0.51%台まで急低下したことが重しとなり、安値105.64円まで下落しました。
本日のドル円は米長期金利の低下を受けて、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性があります。
ドル円は本邦勢を中心に106円台では売り予約をおさえ、昨日は106.20円まで売りオーダーが下落。
また来週から始まるお盆休暇を前に、本邦勢の売り意欲は根強く、ドル円は仮に106円台まで戻す局面があったとしても、今週の月曜のように簡単には上昇しないとみられます。
また本日早朝にトランプ大統領が「雇用に関し、金曜日に大きな数字がでる」と発言し、今週末の米雇用統計への期待を持たせる発言をしたもののドル買いに反応しませんでした。
これは今週末の米雇用統計が好結果だった場合に株価が反応することはあっても、為替でドル買いになるのは難しいことを示唆しているともいえます。
ただ為替市場では株価上昇によるリスクオンの円安ドル安と、米中対立や世界的な感染拡大による経済への影響を懸念したリスクオフのドル高円高が綱引き状態にあり、日本国内でのウイルス感染拡大も深刻なため、円を積極的に買うことに躊躇する投資家も多く、下落局面でのドル買いは今後も観測される展開も想定されます。
また今週末に発表される米雇用統計や追加支援策の動向などもあり、ドル円の下値も限定的とみることもできます。
ドル円はテクニカル的に下値の目途は一目均衡表の転換線105.54円や105.30円、節目の105.00円とし、上値の目途は105.95円や昨日高値106.20円、8月3日の高値106.47円が意識されます。
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