海外FXサービスであるXMには日本国内のサービスにはないシステムがあるため、好んで利用する投資家もいます。
しかしXMの良くない所や短所など、注意すべきデメリットについても理解しておくことをおすすめします。
良い所も悪い所もバランス良く理解して、XMのトレードの成功を目指しましょう。
XMのデメリットですが、スプレッドが広く設定されていることです。
スプレッドとは通貨の売値と買値の差のことです。
XMだけではなく海外FXサービス全体に言えることなのですが、基本的にスプレッドが広く設定されているのです。
国内と海外の両方のサービスを利用している投資家は、両者の差に違和感を覚えるかもしれません。
XMを利用している人の中には国内とスプレッド幅が違うという理由から、国内の方が良いと感じることもあるでしょう。
ちなみにXMでは、NDD方式が採用されています。
投資家の注文がそのままインターバング市場に提示されるものを、NDD方式と言います。
NDD方式を導入した場合収入源がスプレッドに依存するため、XMはスプレッドを広めに設定しているのです。
海外ではこのNDD方式が主流となっています。
ただしその広いスプレッドに慣れていない日本国内の投資家にとっては、違和感を覚える部分があるようです。
またXMは日本の金融庁に認められていません。
XMなどの海外FXサービスの多くは、日本金融庁に未登録の状態なのです。
そのため怪しいと考えて、利用を避ける投資家もいます。
しかしXMが未登録であることには理由があります。
XMはハイレバが特徴のサービスであり、レバレッジの最大倍率は888倍です。
日本国内では25倍までが限界であり、ハイレバを期待して利用する投資家もいます。
888倍というハイレバはXM最大の特徴であり、それを維持するためにあえて登録していないのです。
しかし日本の金融庁に登録していれば、お墨付きがもらえることになります。
金融庁から公認されたというだけで、安全性や信頼性が得られるのです。
それがないことがデメリットなのですが、XMは危険なサービスではありません。
海外に拠点を置く運営は、証券ディーラーライセンスを取得しています。
このライセンスの保有者には厳しい法的義務が課せられ、監査対象にもなります。
完全信託保全付きではないことも、XMのデメリットです。
顧客の資金のすべてを金融機関の信託口座に預けて管理することを、完全信託保全と言います。
仮にFXサービスの運営が倒産してしまっても、信託保全された資産の範囲内であれば返還されることになります。
しかしXMにはそれがないため、もしも倒産してしまえば資金の返還は期待できないでしょう。
完全信託保全は投資家を守るためのシステムであり、日本国内のサービスでは採用されています。
投資家を守るという観点から考えると、XMにはそうした意識が不足しているのかもしれません。
しかしXMは顧客資金と経営資金の2つを、海外の銀行に分別して管理しています。
そして顧客資金を利用することはありません。
仮に倒産してしまっても、顧客資金が返還されないことは考えにくいでしょう。
またXM運営の資本金は3億6,000万米ドルというデータがあり、財務面においては強いようです。
最後のデメリットですが、トレードを続けないと口座が休眠状態になる可能性があることです。
FXトレードでは流動性が重要視されます。
多数の投資家が積極的にトレードすることで、新しい利益が生まれやすくなるためです。
流動性が増すことは投資家だけではなく、FXサービスを運営する側にとってもメリットがあるのです。
XMではたとえ口座残高があっても90日間トレードがない場合、または90日間入出金がない場合は休眠口座となります。
休眠口座となると維持手数料がかかり、毎月5ドルずつ残高からマイナスとなります。
ちなみにトレードか入出金を再開すれば、休眠は解除となります。
休眠口座をそのまま放置して残高がすべてなくなると、凍結口座となってしまいます。
凍結口座となると、復活できなくなります。
休眠を防ぐためには、こまめやトレードや入出金が対策となります。
90日間放置してしまいそうな人は、XMには不向きかもしれません。
以上がXMのデメリットですが、必ずしも悪いとは言い難いポイントも存在します。
たとえば日本の金融庁に認められていないというデメリットがあるものの、運営は証券ディーラーライセンスを取得しています。
日本国内のFXサービスとは違い完全信託保全付きではありませんが、顧客資金と経営資金の管理が分別されています。
どのようなサービスにもデメリットはあるため、過剰に気にする必要はないかもしれません。
ただし口座開設後に90日間放置すると、休眠または凍結する場合もあるため注意が必要です。
XMでトレードを始めるつもりであれば、毎日ではなくても積極的なトレードが求められるでしょう。
口座残高をこまめにチェックできる人にはおすすめです。
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