<XM FX 為替ニュースまとめ 2020 8/12>
昨日のドル円は、東京市場ではトランプ大統領がコロナ追加支援策の大統領令を発動したことが好感され106円台を突破。
欧州市場ではユーロドルが1.18ドルを上回るなどドル売りが勢いを増すとドル円は106円を割り込む。
NY市場では中国及び米政府による財政出動期待の高まりや7月米卸売物価指数(PPI)が前月比+0.6%となり、米10年債利回りが0.6598%まで上昇したことで米国時間にかけて、7/24以来となる高値106.68まで上昇しました。
本日のドル円は米長期金利の上昇を意識したドル買いは一巡しつつあるものの、リスクオフにより堅調推移が予想されます。
そのリスクオフ(リスク回避)地合いではドル高&円高となりますが、NY株安・債券安(金利上昇)の場合は、リスクオフのドル高&円高に、金利上昇のドル高が加わるので、「円高」より「ドル高」が優勢となり、ドル円は上昇しやすくなります。
ただ米与野党の上院トップが、追加経済対策を巡って非難の応酬を繰り広げていることで、協議が進展していないことには要警戒となります。
また米中対立が激化した場合、中国が保有する米国債・株式の凍結懸念が高まり、米国債・株式の売却の可能性に要警戒となるため、今週の米国債の入札には要注目となります。
尚、本日は21:30に米CPIが発表され前月から伸びが鈍化すると見込まれていますが、昨日のPPIがポジティブサプライズでドル円上昇の牽引となったことを鑑みるとドル円が上昇する可能性も考慮する必要があります。
ただ今晩はボストンやダラス、サンフランシスコの連銀総裁の発言も材料視され、当局者が米CPIの緩慢な回復を受けハト派寄りの政策スタンスの維持を強調すれば、ドル買いを弱める見通し。
また米中関係の悪化や追加経済対策に関する与野党対立が警戒され、ドルは利益確定売りが一段の上昇を阻止する展開も想定されます。
本日のドル円は106.68円超えからは107円を試す展開を想定。
ただ107円以上は反落警戒。
一方、106.25円割れからは106円試し。
更に105.92円割れからはいったん弱気サイクル入りとみて105円台中盤への下落が想定されます。
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